「このまま終わってたまるか」──それだけを支えに、必死で立ち上がろうとした。
今、人生のどん底にいると感じている人にこそ伝えたい。
たとえ結果がどうであれ、挑戦したその一歩が、何かを変え始める瞬間になるということを。
1.「 変えたい」でも現実は変わらなかった。
前回でお話した通り、僕は元々、整備士として5年間働いていた。だけど、思うところがあって辞めた。
その後、個人経営の自動車板金塗装の現場に移った。環境を変えれば、人生が好転するんじゃないかと期待していた。
けど現実はそう甘くなかった。
労働環境も、給料も、将来の不安も、何もかもが中途半端で、自分の人生が停滞してるのを感じた。
「俺、このまま歳だけ取って、何も変えられず終わるのか?」
その恐怖が、毎日心の奥にこびりついていた。
2. 救いを求めた先に、SPI(一般常識試験)という壁
そんな時に見つけたのが「損害保険の技術アジャスター」という仕事だった。
損害保険技術アジャスターという職の簡単な説明をすると車の事故を起こしてその時の相手との過失割合を決め、車両の修理金額を査定する業務である
自分のこれまでの経験が活かせるかもしれない、でもそれにはSPIという筆記試験(web試験)が合格しないと二次面接に進めない
正直、数学どころか算数、言語も得意じゃなかった。
SPIの問題を解くたびに、「あーなんで義務教育の時にもっと勉強してこなかったんだ」と自分にイライラした。
それでも、毎日机に座りパソコンを立ち上げ試験勉強を
1日数問でも数分でも、解説を読んで理解するだけでもいい。
「受かれば人生が変わる」と、信じて続けた。
合格できる保証なんてない。
でも、やらなきゃ何も始まらない。それだけは分かってた。
3. 面接──人生を賭けた勝負
SPIをなんとかクリアし、ようやく面接までこぎつけた。
その日、自分の中にあるすべてを出しきろうと思っていた。
緊張はしたけど、嘘はつかずに、自分の言葉で話した。
「なぜアジャスターを目指したのか」「どうして今の環境を変えたいのか」
ありのままをぶつけた。
面接が終わった後は、正直「手応えがあった」と思った。
「これでダメならもう無理かも…」と思うくらい、全力を出しきった。
4. あの日までの努力に、意味がなかったなんて思いたくない
合格発表を待つ間、不安と希望が入り混じっていた。
でも、僕は信じていた。「ここまでやったんだから、きっと大丈夫だ」と。
結果は──不合格だった。
力が抜けた。涙も出なかった。ただ、無だった。
こんなに頑張ってもダメなのか、と正直思った。
でも、今振り返っても、あの日までの努力に悔いはない。
あの瞬間、人生を本気で変えようとしていた自分が確かにいた。
それだけは、誰にも否定されるものじゃない。
「人生どん底だ」って思ってた。
けど、挑戦したことで少なくとも“止まってた時計”がまた動き始めた。
それが俺にとっての、希望だった。
とは言っても綺麗事抜きで結果がすべてのこの世の中…「僕がどれだけ頑張ったんです」と言っても
「そうですか…」となってしまうのが現実…
残酷なことにどれだけ努力をしてもそれに伴った結果が出るとは限らない…
僕なりのカッコ良いと思う例えは一輪の花を咲かせるのに水を多く与えているようなもんだ
花は水をたくさん与えたから咲いてくれるものではない
無理をして水を与えすぎると根が腐ってしまう
人生もそうだと思う…どれだけ努力したかではない…努力の方向性だ
心が、変わりたいという気持ちが腐らなければ、コツコツ水を与えれば
いつかその花は咲いてくれるはずだ!
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